2026 アメリカ考古学会年次大会(SAA Annual Meeting)に参加してきました

第91回年次大会のロゴ。サンフランシスコの町並みとゴールデンゲートブリッジが表現されています。

2026年のアメリカ考古学会年次大会(第91回)に参加してきました。今回はサンフランシスコでの開催ということもあり、発表なしで気軽に参加することになりました。

物価高と円安もあり、近年の日本からの参加者は数えるほどとなっています。サンフランシスコでお会いできた方々には改めて御礼を申し上げたいと思います。またアメリカでぜひご一緒しましょう!

会場での発表やお会いした方々に刺激を受けて、今年のAAAか来年のSAAでは発表をしようと思っています。ここで宣言することでモチベーションを高める作戦です。とはいえ、AAAの発表申込み締め切りは数日後に迫っているので、のんびりはしていられません。

北米最大規模の考古学会、SAAはスケジュールを組むのが大変


5日間で250を超えるセッションとシンポジウム、参加者は推定4,500人以上という規模で、現地参加していても知り合いとすれ違うのすら容易ではありません。

会場ではプリント版のスケジュールが配布され、PDF版もキーワード検索が可能ですが、それでも自分の関心に合わせたスケジュールを組むのは骨の折れる作業です。

2023年のルイジアナ大会ではすでにSAA年次大会用の専用モバイルアプリが登場しており、ログインすると検索などから自分専用のスケジュール表を作ることができ、大変便利です。

2026サンフランシスコ大会のモバイルアプリ、ログイン画面

生成AIでスケジューリングを効率化する

今回は大会スケジュールPDFをClaude Opus 4.6に読み込ませ、関心キーワードと優先順位を指定してスケジュールを組ませました。競合するセッションも併記されるため、競合するセッションのなかから何を選ぶかという最終判断だけを人間が行えばよく、関連キーワードも含めて広めに検索するよう指示しておくことで、固定的な検索窓では拾いきれない発表まで候補に上がってきます。

生成AIの使い方としては初歩的なものですが、ファジーな自然言語の指示でこの精度の出力が得られるとなると、自分自身がAIに仕事を奪われる側になりうるという実感を伴う体験でもありました。

考古学分野では、実際に現場や資料を相手にすることで研究をすすめることが軸になる分野も多いため、まだサンフランシスコやベイエリアを覆う危機感はあまり感じませんでしたが、来年以降の発表ではAIを使ったデータの分析についての報告も増えてくるでしょうし、これからのデータの取り扱いや仕事の仕方に変化がもたらされることは間違いないでしょう。

現地参加の意義

プログラムを通読する時間が短縮できたことで、現地では人と会う時間や、予定外のセッションやポスターを覗く余裕が生まれました。現在住んでいる場所での開催という要素もあり、現地参加でしかできない、偶発的なキャッチアップや、初めての人と会うことに時間を使えたこともありがたかったです。

今回は近い研究対象やテーマで博士課程研究をすすめている方々と何人か話す機会を得て、アメリカの博物館所蔵資料の調査についてだけでなく日本での博物館の調査に使えそうなアイディアをいただき、実り多い大会となりました。

SAA2027はインディアナポリス開催。申し込みも間もなく始まります。日本からの皆様にもお会いできることを楽しみにしています。